「病気なわけでもないのに、なぜか突然猫が食欲不振になってしまった」「いつもと様子は変わらないのに、猫がご飯を食べてくれない」そんなとき、飼い主さんはとても心配ですよね。
実はわが家の猫も今年(2018年)の夏、突然の食欲不振に陥りました。
最初は病気かと思い、動物病院へ連れて行っていろいろな検査をしましたが、特に異常はナシ。ご飯を食べないこと以外には変わった様子も見られず元気でした。
そんなとき、どうしたらご飯を食べてくれるのか試行錯誤をした結果、いくつかの方法で猫がご飯を食べるようになったので、今回は同じように不安な思いを抱えている猫飼いさんのために、「猫が元気なのにご飯を食べない理由と食べさせ方」をご紹介したいと思います。
わが家の猫がご飯を食べなくなったときの状況
わが家の猫の場合、いわゆる「絶食」という状態ではなく、ドライフードを1日数粒~10g程度だけしか食べないという状況が2か月半くらい続きました。
もちろんその間に何度も病院へ連れて行き、視診・触診、血液検査、膵炎の検査、炎症マーカー検査、レントゲン検査を行いましたが、結果はすべて異常ナシ。
「暑さで食欲が落ちているだけではないか」という結論に落ち着き、「しばらく様子を見て、絶食状態になったらまた病院へ連れて行く」ということになりました。
今回の記事は、愛猫(オス・当時1歳8か月)の食欲がなかなか戻らない中で、一粒でも多くの餌を食べてもらおうといろいろ試行錯誤した経験をもとに綴ります。
病気じゃない…猫が元気なのに食欲がないときに考えられる理由
わが家の猫のように、食欲がないにも関わらずいろいろ検査をしてみても病気が見つからない、ハッキリした原因がわからない、食欲がないだけで元気そのもの…という場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?
獣医さんに可能性の一つとして挙げられた、「猫が病気じゃないのにご飯を食べないときに考えられること」をご紹介します。
季節的なもの
一般的に、猫の食欲は季節によって変動するものだそうです。
春・秋は普通、夏は少食、晩秋~冬は大食というように変化することが多いと言います。
特に今年の夏は猛暑で、6月あたりから気温の高い日が続いていたこともあり、暑さから猫も食欲がなくなってしまったのではないかということでした。
日中は28度設定でエアコンをつけていたのですが、夜寝るときは切っていたので、暑さでバテてしまったのでしょうか…。
何らかのストレスを感じている
猫はストレスの影響を受けやすいもの。通院や来客、騒音、気候、引っ越し、同居猫との不仲などでストレスを感じると、ご飯を食べなくなることもあるそうです。
わが家の猫の場合、食欲がなくなる前に病院へ通っていたことがストレスになっていた可能性もあります。
体質や嗜好性によるもの
猫はそれぞれ体質や嗜好性が異なるもの。餌を出せば一気に食べきる猫もいれば、少しずつ複数回に分けて食べる猫もいますし、どんな餌でも食べる猫もいれば、決まった餌しか食べない猫もいます。
また餌を変えると食べなくなる猫や、同じ餌が続くと飽きて食べなくなる猫、餌の好みが変わる猫もいるとのこと。
そのためわが家の猫も今まで食べていたフードに飽きたのではないか、嗜好性が変わったのではないかという可能性についても指摘されました。
猫が元気なのにご飯を食べないときの対処法
では猫が元気なのにご飯を食べないときには、どうすれば食べるようになるのでしょうか?
一般的に効果があると言われている「健康な猫が食欲不振になったときに効果がある対処法」についてご紹介します。
ストレスで食べない場合は環境を改善する
ストレスが原因で猫がご飯を食べないときには、ストレスの原因を排除することが有効です。
ただし生活環境はなかなか変えられないケースが多いもの。
できる限り猫にとってストレスのかからない環境を整えることは大切ですが、無理は禁物です。できる範囲で行いましょう。
フードの香りを立たせてみる
体質や嗜好性によるものが原因で猫がご飯を食べない場合には、いつものフードに少しアレンジを加えてみましょう。
猫はフードを見た目ではなく香りで判断していると言われています。そのため香りを立たせてあげると食べるようになることも。
ドライフードをあげている場合でもウェットフードをあげている場合でも、電子レンジで人肌程度に温めてからあげてみるのがおすすめだそうです。
フードを温めることによって香りが引き立つようになり、猫の食いつきが良くなるとのこと。
ドライフードをお湯でふやかすというのもやってみる価値アリ。香りや食感が変わって食べるようになる猫もいるそうです。
ただわが家の猫の場合、これらの方法ではまったく食べるようになりませんでした…。
フードの種類を変えてみる
体質や嗜好性によるものが原因で猫がご飯を食べない場合には、「わがままを言っているだけ」と放置するのは逆効果になることもあるので注意しましょう。
猫は頑固な生き物。猫によっては「食べない」と決めたら頑なに食べないこともあり、絶食をしてしまうこともあります。
そうならないためにも、ご飯を食べてくれないときには別のフードに変えてみることも必要です。
たとえば今まで食べていたフードの主原料がチキンなのであれば、お魚が主原料のフードに変えてみる、ドライフードからウェットフードに変えてみる、今より嗜好性の高いフードに変えてみるなどを試してみましょう。
食事を与える場所や器を変えてみるというのも試してみるといいでしょう。
ちなみにわが家でもいろいろなプレミアムキャットフードを取り寄せて食べさせてみました。「食べてくれるなら何でもいい」と思い、市販の安いキャットフードも試してみました。
しかしガツガツ食べてくれるようなものは残念ながらなく、嗜好性の問題ではなさそうだという結論に。
たださまざまなフードを食べさせてみた結果、愛猫の好みはどうやら魚系だということはわかりました。それまで勝手に「チキンが好き」だと思っていたので、ハッとしました。
味に変化をつけてみる
フードを変えてみても効果がないようなら、いつものフードの味に変化をつけてみましょう。
たとえばドライフードにウェットフードを少しトッピングしてみる、猫用鰹節やまぐろ節、フリーズドライささみなどをふりかけてみるという方法です。
わが家の猫は、前から大好きだった「フリーズドライささみ」をふりかけると少しだけ食べてくれました。少しだけですが…。
それでもくじけず、毎日ふりかけるトッピングを変えていたところ、だんだん食べるようになってきたので試してみる価値はあると思います。
うちの猫に効果アリ! それでも猫がご飯を食べないときに試したい裏技
次に、わが家の猫に効果があった方法をご紹介したいと思います。
前項でご紹介した方法を試しても猫がご飯を食べるようにならない場合、試してみてください。
一粒ずつ床に落として食べさせる
ぜひ試してみてほしいのが、フードを一粒ずつ床に落とすという方法です。
わが家の猫は食欲がなくなった際、お皿や手からご飯を食べることはなかったのですが、一粒ずつ床にフードを落としたりばらまいたりすることで食べることがありました。
毎回食べてくれるわけではないのですが、気分次第で食べてくれたので試してみる価値はあると思います。
食べさせる場所や部屋を変えてみるのも手です。気分が変わってフードに興味を示し、ぽつぽつ食べてくれることがありました。
タウリンパウダーを混ぜてみる
猫が元気なのにご飯を食べないとき、試してほしいのがタウリンパウダーです。
疲労回復効果として知られているのがタウリン。
タウリンは猫にとっての必須アミノ酸ですが、猫は体内でタウリンを合成することができません。
またタウリンの吸収量や必要量は猫によって個体差があるので、知らないうちにタウリン不足になっている可能性もあると言います。
そのためサプリでタウリンを補ってあげることが有効ということで、暑さでバテている可能性の高いわが家の愛猫にも与えてみることにしました。以前のようにガツガツ食べるようになったわけではありませんが、わが家の猫の嗜好性には合ったようです。
あとうちの猫の場合、ビール酵母もわりと好んで食べてくれるので、ビール酵母をフードにふりかけることもありました。
しっぽの付け根周辺を撫でてあげる
猫が元気なのにご飯を食べないとき、わが家の猫はしっぽの付け根周辺を撫でてあげることでフードを食べてくれることがありました。
フードの入った器の前に猫が来たら、後ろからしっぽの付け根周辺を両手で優しく撫でてあげると、ゴロゴロ言いながらフードを少し食べてくれることがあったのです。
これも毎回効果があるわけではないのですが、気分によっては少しずつ食べてくれることもあったので、ダメ元で試してみてほしいなと思います。
今では自分からおしりをクイッと上げて、「なでてなでて」と言ってきます。テンションが上がって食欲がわくようです。
いつもと違う様子が見られたときは病院へ
「いつもと様子が違うな」「何かおかしいな」と少しでも感じた場合には、自己判断せず病院へ連れて行きましょう。
ハッキリとわかるような症状がない場合でも、病気が隠れている可能性があります。
またわが家の場合も獣医さんに言われたことですが、「体重が減ってくる、絶食をする日がある、水を飲まないという場合は病院へ連れて来てください」とのことでした。
もし猫が元気に見えても、体重が減っていたり絶食する日があったりする場合や、水を飲まないようなら、病院へ連れて行ってあげましょう。
【うちの猫のその後】食欲が戻ったのは3ヶ月後くらいでした
わが家の猫の場合、7月半ば~9月末くらいまではほとんどフードを食べていなかったにもかかわらず、体重はずっと変化しませんでした。
「ほとんど食べていないのになぜ痩せないの?」と驚きましたが、獣医さんに電話で伝えると、「食べていなくても体重が変わらず元気なのであれば、引き続き様子を見ていて大丈夫です」と言われ、そのまま様子を見ながら試行錯誤しているうちに徐々に規定量を食べるようになってきました。
結果、10月の半ばあたりから毎日きちんと規定量のフードを食べられるように。とはいえ以前のように一気にガツガツ食べるような状態には戻っていません。少量ずつ、何回にも分けて食べきる感じです。
まとめ
猫はちょっとしたことが引き金になってご飯を食べなくなることも多いもの。
わが家の猫の食欲不振の原因は、「暑さでバテていただけなのではないか」ということで落ち着いていますが、結局のところ、原因は不明なままです。
このように猫がご飯を食べなくなる原因はなかなかハッキリしないこともあり、飼い主さんとしては心配だと思います。
けれどわが家の猫のように、病気なわけではなく、元気なのにご飯をなかなか食べないという状況が2ヶ月以上続くこともあるので、猫に何も変化がなく元気なようであればそれほど重く受け止めなくてもいいのではないでしょうか。
心配しすぎて私自身も食欲不振になったり体調を崩したりしていましたが、かかりつけの獣医さん曰く、「飼い主さんが神経質になると猫ちゃんのストレスになるのでほどほどに」とのことでした。
必要以上に悩まず、愛猫に対しておおらかな気持ちで接することも大切。私自身も自分にそう言い聞かせて日々、猫と向き合っています。
ただし不安なようであれば、動物病院へ電話をかけて状況を説明し、獣医さんに判断を仰いでみてくださいね。それで心が軽くなることもあります。自分だけで悩まず、プロである獣医さんを頼りましょう。