猫の尿路結石治療の経過報告~食事を変えて1週間後・3週間後どうなった?

尿路結石用のフードを見る猫 猫の飼い方

愛猫・ラグの尿路結石が発覚してから食事を変更。プレミアムフードから療法食(ロイヤルカナンのPHコントロール0ドライ)に切り替えました。

ちなみに「療法食にするとお金がかかる」という声をよく聞きますが、うちの場合はむしろ安くなりました。

でも3月のフード代は1万7,000円(いつものフードを買ったばかりで新しいフードに切り替えになったため)! 1万7,000円って、人間一人あたりの1ヶ月の食費と変わらないじゃないかー。

という話は置いておいて、今回は尿路結石用の療法食に切り替えて1週間後と3週間後、愛猫のストルバイト結晶とシュウ酸カルシウム結晶はどうなったのか、尿検査の結果を踏まえてご報告します。

食事を変えて1週間後の尿検査結果

ジャン! この通り! あまり良い結果ではありませんでした(泣)。

2回目尿検査の結果表

・尿比重(正常値:1.030~1.050)……1.049
・ビリルビン(正常値:-)……-
・ウロビリノーゲン(正常値:-)……-
・タンパク質(正常値:-~+)……+-
・ケトン体(正常値:-)……-
・亜硝酸塩(正常値:-)……-
・ブドウ糖(正常値:-)……-
・pH(正常値:5~7)……6.0
・潜血(正常値:-)……-
・尿沈渣所見:シュウ酸カルシウム結晶、細菌

ストルバイト結晶が消えたということで喜んだものの、先生曰く、「厄介なのはシュウ酸カルシウム結晶だからねぇ」とのこと。

ストルバイト結晶は消えやすいけれどシュウ酸カルシウム結晶はなかなか消えないものなのだそうです。マジかー。

ガッカリしている私にさらにショックな一言が。

先生:「あと細菌がたくさん出てるのが気になるなー」

えっ! 細菌? システムトイレの砂を採尿の前に取り換えなかったせいかな? それとも本当にラグのおしっこに細菌が出ちゃってるの?

焦る私に「まあとりあえず、また2週間後に検査をしてみましょう。お水をいっぱい飲ませてくださいね」と先生。あと2週間、今の療法食を継続して食べさせることになりました。

細菌が出た原因を探れ!

尿検査で「細菌がたくさん出ている」と言われたことに動揺した私は、家に帰って猫のシステムトイレを点検。

トイレ砂は1ヶ月おきに交換する仕様のもので、採尿する日の1週間前に替えたばかり。うんちのついた砂は毎回きれいに取り除いているし、おしっこを吸収して変色した砂も毎日取り除いているし、そんなに不潔な環境ではないと思うんだけど…。

システムトイレ自体も砂を交換する際に除菌シートできれいに拭き掃除しているし、採尿時はおしっこシートの代わりにサランラップを敷いて、その上に溜まったおしっこをとっている。きれいなはずなのになぜ…?

そう思っていたところ、イヤな予感が。システムトイレ自体を除菌シートで拭き掃除はしているけれど、しばらく水洗いはしていないぞ、と。

そこで砂を全部出してシステムトイレを分解。すのこ部分の裏側を見たところ、驚愕の光景が…!

すのこ裏に黒いカビのようなものが付いていたんです。これはもう、目を覆いたくなる光景でした。

さらに網目状になっているところにはおしっこの成分が固まったような汚れが詰まっている始末。なんてこった! 私の手抜き掃除が原因かー! ズボラすぎる自分をかなり反省しました。

そこで分解したシステムトイレをお風呂場できれいに洗浄。使い古した歯ブラシと液体クレンザーで、すのこの細かい網目まで一つひとつゴシゴシ洗い、ピカピカにしました。本当はこれを砂交換の際に毎回やらなきゃいけないのですね。これからは気を付けます。ごめんね、ラグ。

ということで、隅々まで清潔になったシステムトイレ。次の尿検査では細菌が検出されないはず!

食事を変えて3週間後の尿検査結果

3週間療法食を食べさせ、お水もできる限りこまめに飲ませるようにし、システムトイレもきれいに洗った状態で臨んだ3回目の尿検査。

結果はこちら! うーん、恐るべしシュウ酸カルシウム結晶。。

3回目尿検査の結果表

・尿比重(正常値:1.030~1.050)……1.048
・ビリルビン(正常値:-)……-
・ウロビリノーゲン(正常値:-)……-
・タンパク質(正常値:-~+)……+-
・ケトン体(正常値:-)……-
・亜硝酸塩(正常値:-)……-
・ブドウ糖(正常値:-)……-
・pH(正常値:5~7)……6.0
・潜血(正常値:-)……-
・尿沈渣所見:円柱、シュウ酸カルシウム結晶

先生曰く、「シュウ酸カルシウム結晶がまだ出ているけど、前回よりは減っています」とのこと。

減っているというのは「良くなってきている」ということですよね。でも減っているだけで消えてはいない、と…。

あと気になっていた細菌については「出ているけど気にするレベルじゃない」という認識でいいそう。

ところで気になるのが初めて記載された「円柱」というワード。先生に聞いたところ、腎臓が弱っていると出るものなのだそう。でも「これについては何とも言えないので、あえて触れません」とのこと。えー、それってどういうこと? ちょっと気になるんですけど。

とは言え先生が気にしなくていいと言うのならまあ、今は気にしないでおこう。そうじゃないと超心配性な私の神経が持たない。

今後の対処法は?

減ってきたとはいえ、まだまだシュウ酸カルシウム結晶が出ている状態。今後はどうしていけばいいのか話し合った結果、次の策をとることとなりました。

・とにかくお水をたくさん飲ませる
・フードは今のままロイヤルカナンの療法食を続ける
・ロイヤルカナンの尿路結石用ウェットフード(パウチ)を取り寄せるのでそれも与えてみる

この3つの対処を1ヶ月行って、また尿検査ということです。

あと1ヶ月でシュウ酸カルシウム結晶は消えてくれるんだろうか。不安だけど今の私にできることはこれしかないので、できることをやるしかありません。

お水がとにかく大事とのことなので、お水をこまめに飲んでもらえるよう、お水の設置個所を3か所から4か所に増やし、遊びの時間も複数回に増やすことにしました。遊びの時間はストレス解消にもいい=尿路結石の改善にもいいそうなので、こまめに遊んであげるようにします。

まとめ

ラグが尿路結石と診断されて食事を変え、1週間後と3週間後の経過報告をお送りしました。

ストルバイト結晶は消えても、シュウ酸カルシウム結晶はなかなか消えてくれません。

食事療法だけでは限界があるようなので、今はとにかく水をたくさん飲ませることとたくさん遊んであげてストレスを溜めない生活を送らせてあげることに力を注いでいます。

猫の尿路結石で悩む飼い主さんは多いと思いますが、お互い改善に向けて頑張っていきましょうね!

ちなみに動物病院から尿路結石の療法食として指定された『ロイヤルカナン 療法食 PHコントロール0ドライ』は、病院で購入すると定価になって高いですが、下記のAmazonだと最安値で買えるのでおすすめです。