今回は私が猫を飼ってからフリーランスになったいきさつと、猫を飼っている方が在宅ワーカーとして働くメリットとデメリット、実際に在宅でフリーランスとして働くとどんな日常が待っているのかについてをご紹介していこうと思います。
猫を飼っていて「在宅で働きたいなぁ」「猫と離れたくないから仕事を辞めたいけど収入がなくなるのは困る」「共働きで猫のことが心配」という方や、「専業主婦だけど少しでも稼げたらいいな」という方には役立つ情報だと思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
私が会社を辞めてフリーランスになったワケ
私は現在フリーランスとして在宅でライターや校正の仕事をしていますが、2017年の8月までは会社員として働いており、共働きのため当時は朝から夜までの12時間ほどを猫1匹でお留守番させていました。
心配性な性格もあり、ふとした瞬間に「ラグ(わが家の猫の名前)は一人で平気かな? 寂しがってないかな?」と考えたり、「ケガや病気をしていないか」と不安になったりしてソワソワしていたんです。
そんな生活の中でどんどん「猫と離れたくない」という気持ちが強くなっていき、会社を辞めて在宅で働くことを決意。
幸いなことに、私がフリーランスになって収入がほとんど得られなかった場合でも、夫が会社員として働いている限りは生活に困ることもないですし、正直そこまでフリーランスになることにプレッシャーはありませんでした。(夫よ、本当に感謝しています)
結果としては、今までの仕事のコネやツテで在宅ライターとしてある程度の収入が確保できることもわかり、安心して会社を辞めることができました。正社員として働いていたころより収入は下がりましたし不安定ですが……。
猫を飼っている人が在宅で働くメリットとデメリット
在宅でフリーランスとして働くことにはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
もちろん人それぞれ、能力や環境、飼っている猫の性格などによっても違ってくると思いますが、私がフリーランスとして働き出してから実感したメリット・デメリットを挙げていきます。
猫を飼いながら在宅でフリーランスとして働くメリット
一番のメリットと言えば、猫と離れなくていいということです。
ずっと猫と一緒にいられるので寂しくありませんし、「ラグちゃんは今頃どうしてるかな?」と心配になったり不安になったりすることもありません。
また猫とは関係ありませんが、会社勤めではなくなることで、往復2~3時間ほどかかっていた通勤時間もなくなり、時間を有効に使えるようになったのもメリットです。
今まで「フルで働いているから」という理由でサボっていた家事に時間を費やすことができるようになりました。
人間関係で悩むこともなくなったので、結果、精神的にとても安定しました。これは私にとって大きな変化でしたね。
超満員電車での通勤や人間関係のストレスがなくなっただけでなく、大好きな愛猫とずっと一緒にいられるということによる癒し効果で、不眠症も改善された気がします。
猫を飼いながら在宅でフリーランスとして働くデメリット
デメリットと言えば、猫をかまいすぎてしまうようになり、嫌われたことでしょうか。
家で仕事をしているとどうしても猫が気になります。目に入ればそのかわいさにつられてつい撫でてしまうのです。そしていじりすぎた結果、猫は嫌がって他の部屋へ逃げて行ってしまいます。
それでも姿が見えないと気になって探しに行ってしまい、また猫を撫でて嫌がらせてしまいます。
触られるのが嫌いな猫にとっては相当なストレスですよね。結果、嫌われました。好きすぎてしつこくして嫌われるパターンです。
それに猫が鳴くと仕事を中断して見に行ったり、珍しく甘えてくれば遊んであげたりもするので、なかなか仕事が思うようにはかどらないことも多々ありました。
家で仕事をしているとどうしてもプライベートとの切り分けが難しくなるので、自分を律する力も必要です。
またわが家の猫の場合、ご飯を食べるときにニャーニャー鳴くのでそのたびに見に行くようにしていたところ、人間がいないと一人でご飯を食べなくなってしまいました。
ご飯を食べるときに後ろで見ていてあげないと、食べないのです。これは現在も状況が変わっていないので、困っているところです……。
在宅で働く私の猫との1日
実際に在宅で働き出してから、私が猫とどんな生活を送っているのかご紹介してみます。タイムスケジュールは大体以下のような感じです。
8:30……猫に運動をさせるためおもちゃで遊ぶ
8:45……夫が食べさせきれなかった朝ご飯を猫に食べさせた後で自分の朝食
10:00……仕事開始
13:00……お昼休憩または掃除
14:00……仕事再開
19:00……猫に晩ご飯をあげる
20:00……仕事終了・自分の夕食
20:40……猫に運動させるためおもちゃで遊ぶ
21:00~明日の朝食作り・自由時間
24:00……就寝
細かいことはいろいろ省いていますが、大体はこんな感じで1日を過ごしています。猫がかまってくれと言ってきたときにはかまってあげますし、基本的に猫の都合を優先して生活しています。
仕事はすべて自分の裁量次第なので、やる気がないときは1日5時間程度しか仕事をしませんし、筆や気分が乗っているときはお昼もとらずにもくもくと10時間くらい仕事をしています。締め切りを守りさえすれば、自由に時間を使えるのはフリーランスならではの魅力ですね。
在宅で働くにはどうしたらいい? 在宅ワーカーにおすすめの人は?
今やテレワークを導入している企業も多いですし、在宅勤務で働く人も増えています。もし現在勤めている会社でテレワークの制度があるのであれば、希望を出してみるのがおすすめです。
そういった制度がない場合は、在宅で働ける企業に転職したり独立してフリーランスになったりする必要があります。
専門的なスキルや経験がある方なら、独立しても十分な収入が得られるはずです。
では専門的なスキルや経験がない人は在宅ワーカーとして働くことは無理なのかと言うと、そうではありません。
ただしスキルや経験がない人が在宅ワーカー・フリーランスとして働いても、今と同等の収入を得るのは難しいでしょう。
しかし自分の収入で家族を養っているわけではなく、扶養の範囲内で週2~3日程度のパートやアルバイトをしている主婦の方や学生さんなどであれば、それほどの収入を得る必要もないでしょうから、在宅ワーカーとして働くのもおすすめです。
また専業主婦で現在は働いていないという方も、お小遣いを得るという感覚で在宅ワークをしてみるのもおすすめします。
収入が少しでも増えれば、猫のためにちょっといいプレミアムキャットフードを買ってあげたり新しいおもちゃを買ってあげたりすることもできますよ。
未経験でもOK! 在宅で働きたい方におすすめなのは?
「パートやアルバイトの代わりに在宅ワークを始めたい」「これまでのスキルや経験を活かしてフリーランスとして働きたい」という方におすすめなのが、クラウドソーシングサイトの利用です。
『クラウドワークス』や『ランサーズ』『サグーワークス』などが有名ですよね。これらのクラウドソーシングサイトに登録すれば、家にいながらテキスト作成やデザイン制作など自分の得意を活かして働けます。
「専門スキルなんて何もない」という方でも、テキスト作成なら大丈夫。インターネットが使えて普通に文章を書くことさえできれば問題なく取り組むことが可能です。
また女性の仕事探しに特化した求人サイト『ママワークス』では、在宅でできる事務の仕事やテレアポの仕事などの求人もあります。中には「え、そんな仕事まで家でできるの?」というものや時給制の仕事もあるので、こまめにチェックしてみましょう。
フリーランス・在宅ワーカーとして働く注意点
通勤も煩わしい人間関係もなく、猫とずっと一緒にいられるのはフリーランス・在宅ワーカーにとって大きなメリットですが、注意してほしいこともあります。
それは家で働くと言っても仕事である以上、受けた仕事はきちんとこなさなければならないということです。
当然ですが、仕事にはそれぞれ締切があります。締切りを守るのは必須。遅れれば信用がなくなり、仕事もなくなる可能性が高いです。
フリーランス・在宅ワーカーにとって信用は第一。クライアントとの信頼関係を築くためにも、品質の保持はもちろん、受けた仕事はきっちり期限内に納品することを守りましょう。
またフリーランス・在宅ワーカーの収入は不安定です。今月は20万円以上稼げたとしても、極端な話、来月は収入がゼロ~数千円になってしまうなんていうことも起こり得るのです。
収入を得るためには複数のクライアントから仕事をもらう、自分から積極的に仕事を取りにいくという努力も必要になります。
「毎月安定した収入が得られないと厳しい」という方は、アルバイトやパートとのWワークをするという手もあります。まずは週1日だけ在宅ワークを始めてみるというのもいいでしょう。
「猫とできるだけ一緒にいたい」という飼い主さんは多いもの。その願いを実現する手段としてフリーランス・在宅ワーカーとして働くという手段は有効ですが、経済的に余裕がない状態でいきなりフリーランス・在宅ワーカーになっても危険です。
必ず自身の家庭の状況や環境を踏まえた上で、自分に合った働き方をしっかり考えてから行動してくださいね。