こんにちは、nekokaiです。新元号が「令和」に決まりましたね~。
なかなか良い響きです。『万葉集』に由来するという点でも素敵だと思います。
なんて悠長なことを言っている場合ではなく、わが家では愛猫ラグの尿検査結果にアワアワしております。
先月、3月18日に動物病院で尿検査をしてもらった際、良くない結果が出てしまったのです。
今回はその1回目の尿検査結果のお話をしたいと思います。
「どんな症状が出ていたら尿検査をすべき?」「猫の尿検査ってどうやるの?」「尿検査結果の項目と正常な数値が知りたい」「病院で尿検査をするといくらくらいかかる?」などが知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
おしっこに行く回数が多い&飲水量が増えた……もしや病気では?
そもそも私がなぜラグの尿検査をしてもらおうと思ったのかというと、トイレに行く回数とお水を飲む量が増えたと感じたからです。
いつもはおしっこをする回数が1日2~3回程度だったのに、最近は1日4~6回ほどに増えていたのと、お水の減る量がいつもより多かったため、「もしや腎臓病では?」と疑いました。
「でもまだ2歳ちょっとだし……」「おしっこの色は健康的な濃い黄色だし……」と思いつつも、不安を払拭すべく尿検査に挑んだのです。
猫を病院に連れて行かなくても大丈夫! 自宅でできる簡単な採尿方法
尿検査の嬉しい点は、自宅でも採尿ができるという点。自宅で尿をとって病院へ持って行き、検査してもらうことが可能です。
うちの猫は(というかどの猫もそうだと思いますが)、とにかく病院が大嫌い! 病院に行くことが最大のストレスになってしまうため、本当なら病院で採尿してもらったほうがいいのですが、今回は自宅で採尿して持って行くことにしました。
採尿方法は簡単。うちの猫トイレは2層式のシステムトイレなので、一番下のおしっこ吸収シートを入れる場所にラップを敷くだけでOKです。
ラップの上に溜まったおしっこは紙コップに移して、紙コップにラップ&輪ゴムでフタをして病院へ持って行きました。
こぼれるのが心配な場合は、ペットボトルや空き瓶に入れて持って行くのがいいです。
ちなみにシステムトイレではない場合は、猫がおしっこをする瞬間におたまで受け止めるという方法もあるそうですが、猫が嫌がりそう&人間にはテクニックが求められそう。
やっぱり自宅で猫の採尿をするならシステムトイレが一番ラクだと思いますよ。猫にストレスがかからないので安心ですし、失敗もありません。
病院へ尿を持って行く際の注意点
まず病院では尿検査をするための準備があるようなので、尿を持って行く前で電話をしておいたほうがいいです。
それと病院へ持っていく尿は、1~2時間以内のものが望ましいとのこと。猫がおしっこをしてから1~2時間以内に持って行けない場合は冷蔵庫で保管するようにと言われました。雑菌が繁殖してしまうそうです。
そのため私もラグが7時におしっこをしたのをその場でとり、病院が始まる9時まで冷蔵庫で保管。9時ちょうどに電話をかけて「今から持って行きます」と連絡し、出発しました。
尿検査の結果に愕然
尿検査の結果が出るまで20分。ドキドキしつつも「まあ、心配はいらないだろう」と思っていたものの、先生から診察室に呼ばれて「これはマズいね~」と言われ愕然。
顕微鏡(?)の映像が映ったモニターを見せられ、「これね、ストルバイト結晶とシュウ酸カルシウム結晶がたくさん出ちゃったんですよ」と言われました。
そこには確かに結晶がたくさん……。えー、尿路結石にならないよう食事には気を付けてたのにー(泣)。※結晶・結石は「体質によるもの」「水を飲まない」「ストレスがかかる生活をしている」「運動不足」なども原因になるそうです。
青ざめる私に向かって、「結石ができて詰まってしまったら大変なことになるので、まずはフードを変えて様子を見ましょう」と先生。
フードを変えるというのもショックでした。だってラグは食の好みが超難しいんですもの。食べてくれるフードを見つけるだけでもどんなに大変なことか……。それが療法食となったらなおさら食べないんじゃないかしらと思ったわけです。
ラグの食の好みが難しいことは先生もよくご存知なので、5種類の療法食のサンプルをくれました。あと3種類、追加で取り寄せてくれるとのこと。どれか食べてくれるかなぁ~。
尿検査の項目と数値は?
ちなみに尿検査の結果は以下のようになっていました。カッコ内の数値は猫の正常値です。
・ビリルビン(正常値:-)……-
・ウロビリノーゲン(正常値:-)……-
・タンパク質(正常値:-~+)……++
・ケトン体(正常値:-)……-
・亜硝酸塩(正常値:-)……-
・ブドウ糖(正常値:-)……-
・pH(正常値:5~7)……7.0
・潜血(正常値:-)……-
・尿沈渣所見:ストルバイト結晶、シュウ酸カルシウム結晶
先生からは「尿比重をもう少し下げましょう。お水をもっといっぱい飲ませてください」と言われました。
結果の数値を見るとタンパク質がやばそうですが、特に何も言われず。「++」でも問題ないのかな……。
療法食のサンプルを食べさせてみるも、やはり食べない
家に帰って晩御飯の時間、さっそく病院でもらったサンプルを1つずつ開封してお皿に入れてみるも、5種類とも食べず。
いつものフード(ファインペッツ)に少しだけ混ぜてあげてみても、口をつけてくれず。やっぱりなー。食べないと思ったよ。
仕方ないので新しいフードを取り除き、ひとまずいつものフードだけで食べさせて、翌日に病院へ電話をかけて相談することにしました。
療法食を食べてくれないときの対処法
翌日、病院へ電話をかけて「療法食を食べてくれないんですが、どうしたらいいでしょうか?」と質問したところ、対処法を教えてもらえました。
それは、いつものフードと新しいフード(療法食)をそれぞれ別のお皿に入れて並べて置いておくというもの。これを1週間ほど続けると新しいフードの匂いに慣れ、興味を持ってくれるかもしれないということでした。
猫が新しいフードに興味を持ってくれたら、少しずついつものフードに新しいフードを混ぜていき、だんだん量を増やしていこうという作戦です。
病院で500g入りの療法食(ロイヤルカナンの療法食 PHコントロール0ドライ)を購入してきて、3/19の夜からこの作戦を実行。
コツは、いつものフードを通常より少なめにするということ。食べきってお腹が空けば新しいフードも食べてくれるかもという淡い期待を抱きつつ、ラグに任せることにしました。
結果、お皿が2つ並んでいることを最初は不審がって近づこうとしなかったものの、1時間後くらいにいつものフードが入ったお皿から食事を始めました。その後もちょこちょこと少しずつ食べ、22時ごろにやっといつものフードを完食。
案の定、療法食には口を一切つけませんでした。
でも諦めず、「もしかしたらお腹が空いて夜中に食べてくれるかも」ということで、そのままごく少量の療法食を出しておくことに。
すると、なんと24時ごろ、バリボリとフードを食べている音が! 食べ終わったのを確認して見に行くと、療法食が減っていました!
5gくらい出しておいたものが、2gくらいに減っている! やったー! 食べた!!
1週間待つ覚悟でしたが、案外あっさり食べてくれるかも!? と嬉しい気持ちで眠りにつきました。
翌日も2つのお皿にそれぞれのフードを入れて出しておくと、既存のフードを食べ終わった後に療法食にも少しだけ口をつけるという状況だったため、先生に言われた通り既存のフードに療法食を混ぜてあげてみることに。
しかし、、これが食べない。混ぜた途端に一口も食べなくなってしまいました。どうやらうちの猫は2つのフードが一緒になっていると嫌みたいです。仕方ないのでしばらく2つのお皿に分けて出す作戦は続きそう……。
と思っていましたが、試しに3/22の朝ご飯でフードを入れるお皿を逆にしてみたんです。すると、いつものフードを入れていたお皿に入った療法食を真っ先に食べました! お皿が入れ替わっていることに気付いてない? それとも療法食が気に入った??
よくわかりませんが、この作戦がうまくいき、3/22から完全に療法食だけを食べさせることに成功しました。よかったー!
「完全に療法食へ切り替えて1週間食べさせ続けたらもう一度尿検査をしましょう」ということだったので、やっとスタートに立てた気持ちでした。
1週間で結果が出たらいいんだけどなー。(1週間後の検査結果の話は記事の下にリンクを追加しました)
ラグが食べてくれたのは、『ロイヤルカナン 療法食 PHコントロール0ドライ』です。病院で買ったら高かったですが、Amazonだとかなりお安く購入できます。わが家も500gを食べきった後、こちらの2kgを購入しました。
尿検査の費用はいくらかかる?
猫の尿検査の費用は、わが家が通院している動物病院では2200円でした。血液検査などに比べると安いですよね。
これに診察料を合わせて、今回の病院費用は3800円程度。うちはペット保険に加入しているので、申請すればこのうち7割は返ってくるはずです。
まとめ
今回、「なんかおかしいな」と思って尿検査をしてみた結果、ストルバイト結晶とシュウ酸カルシウム結晶が出てしまいました。
とりあえず1週間、病院から指定されたロイヤルカナンの療法食「PHコントロール0」を食べさせてみて、再検査ということに。
みなさんも、「なんだか猫のトイレの回数が多くなったな」「尿がいつもと違う気がする」「トイレでの猫の様子がおかしい」など、ちょっとでも違和感を感じたらすぐに病院へ相談してみてくださいね。
尿検査なら猫を連れて行かなくてもできる&料金が安いので、健康チェックのつもりで気軽に受けてみるのもいいと思いますよ。
なお1週間後の尿検査結果とその後の経過については以下の記事にまとめました。